行政書士はどの業界に特化するのも自由

行政書士というと、建設業関係、運送業関係。最近ニーズが著しい、介護事業関係といった営業許認可が必要となる業種の企業と関わりながら仕事をするというイメージを持つ方が多いと思います。

確かに営業許認可がメインの仕事であるため、そうした業界と関わる行政書士が多いのも事実です。

じゃあ、営業許認可が必要にならないような業種とは一切関わらないのかというとそんなことはありません。

例えば、契約書作成や契約書のチェック。取引先への内容証明郵便による支払督促。取締役会や株主総会などの会議の運営や議事録の作成。といったような仕事は、どのような業種でも必要になるものです。それらの仕事をメインとして、行政書士として関わっている方も少なくありません。

大企業の場合には、専従の社員がそうしたことを行うことができますが、中小企業になると、そうしたことを専従で行える従業員がいなくて、ノウハウもないということで、行政書士のような専門家に依頼したいと考える企業も少なくないものです。

特定の業界に詳しい行政書士ならば、事務処理の仕事の枠を超えて、経営コンサルタントとして、経営や業務の効率化に関するアドバイスや支援を行うといったようなレベルの仕事も行っている方もいます。

例えば、もともと、飲食店で働いていたという行政書士であれば、テーブルの配置の見直し、メニューの見直し、従業員教育のあり方の見直しなども助言するといったようなことも行っている方もいます。

このように行政書士の仕事は、いろいろな業界で役に立つものなのです。これが行政書士のいいところです。

司法書士や土地家屋調査士の場合ですと、不動産登記をメインにする場合はどうしても不動産会社や銀行と関わるしかありません。開業者が多い地域や昔から代々司法書士や土地家屋調査士をやっているような人がいる地域だと、なかなか、割り込めないというようなこともあります。

行政書士の場合は、営業許認可が必要な業種にこだわる必要はないので、他の行政書士が手がけていない業種と関わってみるといったようなやり方で、新規開業者でも仕事を取り易いといえます。

これから開業しようと考えている方は、ぜひ、参考にしてください。



by役に立つ資格試験に合格しよう　行政書士試験編より引用


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by役に立つ資格試験に合格しよう　行政書士試験編





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